※2024年4月にバリ再訪のため追記
旅行の思い出は、現地で出会った人の印象が大きい。
バリ島は南国（月平均が26℃を超え）で、だいたいの店員さんは目が合うとスマイリーで陽気な感じです。
短期間の旅行で現地の人と話す機会はそう多くはありません。お店の店員さん、タクシーの運転手さん、ホテルのスタッフさんとは必要最低限の会話くらい。現地の情報を知りたい場合は、移動中に運転手さんに話しかけるのも手ですが、オプショナルツアーに参加すると、トークに長けたガイドさんの貴重なお話が聞けることがあります。現地の人の生活や考え方を垣間見れると、より濃い旅行の思い出になります。
以下では、ツアーガイドさんが話してくれたエピソードをもとに、私がバリ島で知ったバリ人の考え方や個人的に感じたことを書いています。その他のバリ関連記事についても、最下部にリンクをまとめました。
バリ人の信仰心、道徳観
バリヒンドゥー教
バリヒンドゥー教は、インド仏教とヒンドゥー教、バリ土着の信仰が合わさって生まれました。島民の90％がバリヒンドゥー教を信じており、インドほどの厳格さはありませんが、4つの階級からなる制度の下、人々は生活を送っているようです。街の店先や車内のフロントガラス前にはお供え物（チャナン）が置いてあり、いたるところでバリ人の信仰深さを感じます。私は左利きなので、ヒンドゥー教で不浄の手にあたる左手はなるべく使わないよう意識していました。頭には精霊が宿るとされており、撫でる行為も禁止です。
※ニュピの日（毎年3月頃）
バリ島にいる全ての人（外国人観光客を含む）は外出禁止で、電気や火を使うことも禁じられます。ニュピの前日は「オゴオゴ」という祭事があり、渋滞に巻き込まれたり早目の店じまいがある為、注意が必要です。
ホワイトマジックとブラックマジック
バリ島の呪術師（バリアン）は「ホワイトマジック」を使い、病気や怪我を治すことができるそうです。また、呪いで人を怪我や病気にさせることもできるそう（「ブラックマジック」）。今回ガイドさんから存在を初めて聞いて、にわかに信じ難く理解しづらい部分があるのですが、ネット検索すると学術論文をはじめ様々な情報がヒットして、単なる噂話ではないことが分かりました。バリアンは「神々の住む島」における神との交信者であり、人々を救うヒーラーともいえます。
観光客に対して語ってくれたこと
ガイドのSさんは、たぶん本音で、さまざまな話をしてくれました。例えば、インドネシアでは手術を受けるためには高額な費用がかかるため、家や土地を売る必要があるということ、悪いことをすればお金持ちになれる風潮があるという話です。また、別のガイドさんは、「バリニーズは置き引きをしない」と言っていました。インドネシア内でも、他の島とバリは島民性が異なっているようです。（とはいえ、バリでの置き引きは注意する必要があります）
Sさんは、旅行ガイド業のほかに農業をやっているそうです。時間に縛られず、自分のために丸一日働ける農業が一番楽しいとのこと。働くこと自体が善い行いであると考えていました。働かないと幽霊が見えるそうです。そして以前、日本にいたとき（沖縄で働いていた経験があるとのこと）には着物の幽霊に遭遇したようです。話を聞いていた夫と私は目をぱちくりさせていたのですが、Sさんは大真面目で話を続けます。「私が幽霊を見たのは心が弱いから。心が強いと幽霊は出てきません」。
この幽霊の話についてどう捉えるかはさておき、Sさんは還暦をこえているようですが、穏やかな口調で日本語とインドネシア語を操ります。外国人を相手に日本語で自国のことや、自分が心から楽しいと思う仕事について語ることのできるSさん。バリ島での最終日に空港まで車で送ってもらった時の「またバリに来たいですか？」の言葉がとても印象的で、絶対来たい！と思ったのですが、その半年後にまた行ってました（2024年4月）。
1回目の旅行も2回目の旅行も、滞在3日目以降にはお腹の調子が悪くなるんです。おそらく料理にめいいっぱい入っているスパイス、日本の軟水とは違って硬水であることからいつもよりマグネシウムを取っていることが原因かとは思うのですが、トイレは日本ほど綺麗ではないし、何ならトイレットペーパーもなかったりする。でも、また行きたいですバリ。直近の旅行の感想も、過去記事に追加、または別記事で書く予定です。以下にまとめのリンクを貼っているので、良かったら見てもらえると嬉しいです。
旅行の体験談・感想まとめ
以下に、バリ島旅行に関する記事をまとめました。
■バリ島のどこがいい？
→ウブドの観光地、行った感想について
→ウブドで泊まったホテル（カユマニスウブド）の感想
■バリ島への行き方
→マレーシア航空を使った感想
■バリ島への旅行準備
→持ち物リスト
